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生も死も両方を含めて、ペットと付き合っていくことができない親の態度は、子供に刷り込まれていくもののようです。親がペットロスで、「ペットはいつか死ぬから」、「死ぬと辛い思いをするから」というふうに死を否定するようになると、次世代の子供たちから動物たちと接する機会を奪ってしまうことになります。親が動物を嫌いだと、子供も動物を嫌うようというような鏡の法則が働くのです。もちろん、成長過程においてそれを凌ぐ経験ができれば、動物好きに変化することもあるようです。
いつか心境の変化は訪れるにしても、親のペットロスが子に及ぶと考えていいようです。このように動物の死によって「生」を否定してしまうと、子供たちにとっては、生きるということを無意味に感じてしまい、「どうせ最後は死ぬのだから」と、人生を否定的に捉えるようになり、無気力になってしまいます。さらに、「また飼えばいい」という言葉は、生命という数値には換算できないものを数字に置き換えてしまうことになるため、ペットの命や物を大切に扱う精神が薄れて、他人の命や自分以外の物を粗末に扱うようになってしまいます。
命の絆を否定するということは、家族の絆も失うということであり、ペットの世話ができなくなったから捨てるのでは、自分も老後は見捨てられるということ。ペットの死を粗末に扱うことは、自分の死後も同様に扱われることなどと結びついてしまいます。このような小さな心の歪んだペットロスは、やがて大きな亀裂となって、歪んだ社会を作り出すことになってしまいます。親の姿勢は子供にと写し出されるものですから、ペットの死についても同様のことがいえるのです。
子供たちは、ペットが亡くなって親がペットロスで悲しんでいるのを見ることで、「死ということはこんなにも悲しいことなのだ」と感じるでしょう。ペットロスの悲しみを表に出して泣いていいのだということが分かります。それなのに、大人が躊躇して一緒に泣いてあげることをしないで、悲しみを共感して分かち合わずに、大人らしく振る舞っていると「ペットの死なんてこんなものか」、「ペットのことでこんなに悲しい思いをする自分は異常だ」、「自分が死んでもこんな感じなのだ」と心を歪めてしまうことになります。