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電話でのペットロス相談者の住所は、全国各地に広がっています。死別体験者の平均年齢は46.5歳で、その94%は女性で、比較的多いのが既婚女性からの相談だそうです。ペットを失ってから電話をかけるまでの経過日数で一番多いのは、初めの1週間以内のようですが、中には30年前の経験を胸の内に抱えて悩んでいる人もいるということです。事故死では「自分の不注意で死なせてしまった」という自責の念に苦しみ、ペットの安楽死の場合には自らの決断を悔やむ人がたくさんいるそうです。ペットの行方不明による生き別れも、死別とはまた違ったつらい経験となっているようです。
そして、ペットロス相談者の多くは、「こんなにも悲しみが深いのはおかしいのではないか、自分は異常なのではないか」という不安を抱えて電話をかけてくるそうです。「いつまでも悲しい気持ちが続いていることをはずかしくて家族に言えない」という中年の男性や、「あまりに失ったペットにこだわる自分を他人が変な目で見る」「バカにされそうで、だれにも本当の気持ちを打ち明けられない」といった内容の告白が少なくないようです。でも、家族のように一緒に暮らした動物がいなくなって悲しむのは自然なことで、大事なのはその感情に素直になれることと、素直になれる環境があることです。
ペットとの死別の場合、最初は『死』そのものを認められないという状態にあることが少なくないようです。そんな相談者には、ペットへの手紙を書くなどの方法で気持ちを整理しながら、まず死別の事実を認めてもらうようにします。それから、いわゆる“ペットロス体験”と呼んでいる悲しみの感情を経てペットとの別れを認め、受け入れて、最後にはあきらめの境地に達して回復するのだそうです。悲しみの感情を外に出すことで、解決へ向かうことが多いようです。
ペットロスの体験は人間の近親者を失う体験によく似ていて、普通、回復までに3か月から6か月くらいはかかるといわれています。それに、ペットを失った悲しみはその直後だけではありません。何週間もたってから湧く悲しみのほうがしみじみと深いものです。日本人は感情を表に出すのが苦手な人種だと言われますが、ペットロスの一番の解決策は感情を涙とともに外に出してしまうことなのです。感情を外に解放することができないと悲しみが内にこもり、いつまでも消えずに残り苦しみ続けることになってしまうのだそうです。